ちょっと変わった桃太郎伝説

内容

その昔 寂しく暮らす若い女がおった。

川へ身を投げようとしたところへ、赤子の泣き声のする桃がドンブラコドンブラコと流れてきた。

その桃から男の赤子を取り上げた女は、その子のために生きる決心をした。

桃太郎と名づけられたその子は、すくすくと育ったが、桃から生まれた親無し 妖怪といじめられ、自分自身の生まれてきた意味を知るため・・・旅に出た・・・桃の中に収められていた 力の「剣」と優しさの「羽」と安らぎの「笛」を持って。

途中の町で出会った?雷から生まれたために人と違うと苛められ いつしか 身も心も鬼になった?

[雷(らい)] に 同じ鼓動を感じた桃太郎。

「鬼の僕に 変わらぬ優しさを与えてくれた あの人に人間となって想いを伝えたい・・・初めから俺は鬼じゃなかった!まわりが俺を鬼にしたんだ」そう叫ぶ雷。

人間になるには 永遠の友情を誓ったものの命を取らなくてはならない。

桃太郎に心を開こうとしない「雷」と「桃太郎」との戦いが始まる。

封印が解かれた剣から出てきたもう1つの桃太郎の心。

・・・その心とは・・・。

鬼は人間になる事は出来るのか?!
桃太郎の心は鬼に通じる事は出来るのか?!
そして 2人は生まれてきた意味を・・・知ることが出来るのか?

特長

童話の《桃太郎》をオリジナリティ豊かに表現した自作《桃太郎伝説》

生き抜く勇気というテーマが込められています。